両親の離婚を経験している子どもたちへ。 お父さんとお母さんが離婚をしたのは何故なのか知りたいなら、あなたの自分のその目で確かめてごらんなさい。 お父さんからの話しを聞いても、お母さんからの話しを聞いても、どちらも間違いではなく、正しくもないのです。 何故ならば、お父さんとお母さんは、一人一人違う人間ですから、同じものを見ているのに考え方も、感じ方も、捉え方も違うからです。 そして、あなたも同じです。あなたも1人の人間です。 お父さんでもなく、お母さんでもありません。あなたは、あなたです。 だから、あなたが、あなた自身で感じたことが、お父さんとお母さんの離婚の理由です。 もしも、お父さん、お母さんを嫌だなと想ったならば。自分自身に問うてごらんなさい。 自分は、それほど素晴らしい完璧な人間ですか?と。 お父さんもお母さんも同じです。完璧な人間など、おりません。 ただ、確かなことだけはあります。 それは、お父さんもお母さんも、あなたを愛しているということです。 生まれてきてくれて本当にありがとう。最高の喜びを与えてくれたあなたに、お父さんもお母さんも心から感謝しています。 愛するあなたを抱きしめます。 たとえ、いま、あなたの傍にいられないとしても、あなたを心の中で抱きしめています。 忘れないでください。 お父さんもお母さんも、あなたのお父さんとお母さんであるということを。 あなたの命に連なるのだということを。

2012年08月03日

■西日本新聞朝刊【ほほ笑み返して…子どもから見た離婚】<3>「なぜ」と向き合い

 ■新訳男女 シリーズ第16部■
 
 春の嵐が吹き荒れた日、緑さん(28)=仮名=は長い髪を抑えながら取材場所に現れた。どちらかというと地味な服。福岡市の歓楽街・中洲で働いていたが、今は「休業中」という。

 緑さんも親の離婚を経験している。だが、その事実を知らされたのは親からではなかった。中学の入学式の日。クラス分けの掲示板にある自分の名字が、母の旧姓に変わっていた。

 そういえば最近、父の帰らない日が増えていた。毎日のように酔っぱらっては怒鳴り、母に手を上げたりしていただけに、子ども心に「別れてほしい」と思ってはいたが、まさか…。

 でも、本当に離婚したのか、母に聞けなかった。聞いてはいけない気がした。母も何も話してはくれなかった。母の顔色をうかがう日々が続いた。

 そのうちに「心の中の何かが爆発した」。親子げんかの毎日、高校中退、誘われるまま水商売へ。何より給料はいいし、接客も楽しかったが、4年前に体と心を壊してしまった。

 離婚の理由はいまだに聞いていない。父がどうしているかも知らない。知りたいとも思わない。「恨み続けるのもきついんです。だから今は何も思わない」

   ◇   ◇

 《「親から別れた理由を教えてもらえないことに不満を抱いている子は少なくありません」。ひとり親の子を支える民間団体「アンファンパレット」(東京)で代表を務める新川明日菜さん(24)の実感だ。

 親の離婚を経験したスタッフが、家庭訪問して勉強を教えたり、面会交流を支援したりする事業に取り組む。そうした活動を通して「納得できない思いをいつまでも引きずってしまう」「聞いてはいけない雰囲気があり、親に気を使ってきた」といった子どもの声をよく耳にするという》

 居間のテーブルを家族4人が囲む。桜さん(40)=仮名=と夫、中高生の2人の子。昨年12月、クリスマスが近づいていた。

 はじめに口を開いたのは夫だった。「好きな人ができて一緒になりたいと思っている」。沈黙。桜さんが「離婚したいということですか」と問うと「はい」。

 結婚して18年、当初から違和感はあった。日常会話で受け答えが気に入らないと怒鳴り、物を投げる夫。ここ数年は女性の影もちらついていた。

 子どもの同席は桜さんが提案した。「家族の問題だから、家族で話し合うべきだと思ったから」。その場で子どもに「どう思う?」と尋ねると「お母さんが苦労してきたんだから、別れた方がいい」と言った。

   ◇   ◇

 《アンファンパレットの新川さんは「説明がないと同じ家族なのに疎外された気持ちになり、その思いをずっと抱え込んでしまうんです」と話す。一方で、子の年齢や家庭環境によっては説明を後回しにした方がいいケースもあるという。

 自身の親は3回離婚し、その都度、説明を受けた。ただし、理由の中身はどうでも良かったのかもしれない、とも思う。「うそをついたりせず、子どもと向き合ってほしいということなんだと思うんです」》

   ◇   ◇


桜さんの手帳には、子どもが書いた「お母さん、大好き」のメッセージがある
 桜さんも高校1年からひとり親家庭で育った。母は説明してくれなかった。桜さんも聞かなかった。「母が幸せそうだったから」

 実際には、高校の制服を人から譲り受けるほど家計は苦しかった。でも母は生き生きと働いていた。そして娘をいつも見ていてくれた。自分も幸せを感じていた。「制服を買ってあげられなくて、ごめんね」。最近になって聞いた母の言葉が、胸に染みる。

 家族会議から3カ月が過ぎた。今のところ、子どもの顔からほほ笑みは消えていないように感じる。だが、答えはまだ出ていない。「私が幸せになることで選択が間違っていなかったことを示してかなければ」。もちろん、子どもと向き合いながら。

=2012/04/06付 西日本新聞朝刊=


離婚しても子どもを幸せにする方法 [単行本] / イリサ・P. ベイネイデック, キャサリン・F. ブラウン (著); Elissa P. Benedek, Catherine F. Brown (原著); 高田 裕子 (翻訳); 日本評論社 (刊)

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posted by yui at 08:05| Comment(0) | 気になるニュース記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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