両親の離婚を経験している子どもたちへ。 お父さんとお母さんが離婚をしたのは何故なのか知りたいなら、あなたの自分のその目で確かめてごらんなさい。 お父さんからの話しを聞いても、お母さんからの話しを聞いても、どちらも間違いではなく、正しくもないのです。 何故ならば、お父さんとお母さんは、一人一人違う人間ですから、同じものを見ているのに考え方も、感じ方も、捉え方も違うからです。 そして、あなたも同じです。あなたも1人の人間です。 お父さんでもなく、お母さんでもありません。あなたは、あなたです。 だから、あなたが、あなた自身で感じたことが、お父さんとお母さんの離婚の理由です。 もしも、お父さん、お母さんを嫌だなと想ったならば。自分自身に問うてごらんなさい。 自分は、それほど素晴らしい完璧な人間ですか?と。 お父さんもお母さんも同じです。完璧な人間など、おりません。 ただ、確かなことだけはあります。 それは、お父さんもお母さんも、あなたを愛しているということです。 生まれてきてくれて本当にありがとう。最高の喜びを与えてくれたあなたに、お父さんもお母さんも心から感謝しています。 愛するあなたを抱きしめます。 たとえ、いま、あなたの傍にいられないとしても、あなたを心の中で抱きしめています。 忘れないでください。 お父さんもお母さんも、あなたのお父さんとお母さんであるということを。 あなたの命に連なるのだということを。

2012年08月03日

■西日本新聞朝刊【ほほ笑み返して…子どもから見た離婚】<3>「なぜ」と向き合い

 ■新訳男女 シリーズ第16部■
 
 春の嵐が吹き荒れた日、緑さん(28)=仮名=は長い髪を抑えながら取材場所に現れた。どちらかというと地味な服。福岡市の歓楽街・中洲で働いていたが、今は「休業中」という。

 緑さんも親の離婚を経験している。だが、その事実を知らされたのは親からではなかった。中学の入学式の日。クラス分けの掲示板にある自分の名字が、母の旧姓に変わっていた。

 そういえば最近、父の帰らない日が増えていた。毎日のように酔っぱらっては怒鳴り、母に手を上げたりしていただけに、子ども心に「別れてほしい」と思ってはいたが、まさか…。

 でも、本当に離婚したのか、母に聞けなかった。聞いてはいけない気がした。母も何も話してはくれなかった。母の顔色をうかがう日々が続いた。

 そのうちに「心の中の何かが爆発した」。親子げんかの毎日、高校中退、誘われるまま水商売へ。何より給料はいいし、接客も楽しかったが、4年前に体と心を壊してしまった。

 離婚の理由はいまだに聞いていない。父がどうしているかも知らない。知りたいとも思わない。「恨み続けるのもきついんです。だから今は何も思わない」

   ◇   ◇

 《「親から別れた理由を教えてもらえないことに不満を抱いている子は少なくありません」。ひとり親の子を支える民間団体「アンファンパレット」(東京)で代表を務める新川明日菜さん(24)の実感だ。

 親の離婚を経験したスタッフが、家庭訪問して勉強を教えたり、面会交流を支援したりする事業に取り組む。そうした活動を通して「納得できない思いをいつまでも引きずってしまう」「聞いてはいけない雰囲気があり、親に気を使ってきた」といった子どもの声をよく耳にするという》

 居間のテーブルを家族4人が囲む。桜さん(40)=仮名=と夫、中高生の2人の子。昨年12月、クリスマスが近づいていた。

 はじめに口を開いたのは夫だった。「好きな人ができて一緒になりたいと思っている」。沈黙。桜さんが「離婚したいということですか」と問うと「はい」。

 結婚して18年、当初から違和感はあった。日常会話で受け答えが気に入らないと怒鳴り、物を投げる夫。ここ数年は女性の影もちらついていた。

 子どもの同席は桜さんが提案した。「家族の問題だから、家族で話し合うべきだと思ったから」。その場で子どもに「どう思う?」と尋ねると「お母さんが苦労してきたんだから、別れた方がいい」と言った。

   ◇   ◇

 《アンファンパレットの新川さんは「説明がないと同じ家族なのに疎外された気持ちになり、その思いをずっと抱え込んでしまうんです」と話す。一方で、子の年齢や家庭環境によっては説明を後回しにした方がいいケースもあるという。

 自身の親は3回離婚し、その都度、説明を受けた。ただし、理由の中身はどうでも良かったのかもしれない、とも思う。「うそをついたりせず、子どもと向き合ってほしいということなんだと思うんです」》

   ◇   ◇


桜さんの手帳には、子どもが書いた「お母さん、大好き」のメッセージがある
 桜さんも高校1年からひとり親家庭で育った。母は説明してくれなかった。桜さんも聞かなかった。「母が幸せそうだったから」

 実際には、高校の制服を人から譲り受けるほど家計は苦しかった。でも母は生き生きと働いていた。そして娘をいつも見ていてくれた。自分も幸せを感じていた。「制服を買ってあげられなくて、ごめんね」。最近になって聞いた母の言葉が、胸に染みる。

 家族会議から3カ月が過ぎた。今のところ、子どもの顔からほほ笑みは消えていないように感じる。だが、答えはまだ出ていない。「私が幸せになることで選択が間違っていなかったことを示してかなければ」。もちろん、子どもと向き合いながら。

=2012/04/06付 西日本新聞朝刊=


離婚しても子どもを幸せにする方法 [単行本] / イリサ・P. ベイネイデック, キャサリン・F. ブラウン (著); Elissa P. Benedek, Catherine F. Brown (原著); 高田 裕子 (翻訳); 日本評論社 (刊)

面会交流は『育児』であり、『育自』でもある
面会交流仲介支援の
NPOびじっと・離婚と子ども問題支援センター


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2012年08月02日

■西日本新聞【ほほ笑み返して…子どもから見た離婚】<2>困窮を乗り越えて

 ■新訳男女 シリーズ第16部■  

 新郎の両親を前に、香さん(25)=仮名=の母は涙を流した。昨年夏、家族同士の顔合わせの席。「自分一人で育てたので行き届いてないかもしれません」と母。「お嬢さんを見たら、お母さんが頑張ってこられたのが分かりますよ」と新郎の両親。香さんも涙が止まらなかった。

 5歳で両親が離婚して以来、母の苦労を目の当たりにしてきた。原因は父の借金だったため、妹と3人の母子家庭は自力で食べていかなければならなかった。

 母は、昼は工場、夕食後は仕出しの仕事に出る。帰りは朝方。わずかな睡眠時間に、香さんは母の口元に手をかざすのが日課となった。息をしているかな。そんな心配をしなければならないほど働き通しだった。

 しかし母は一度も愚痴をこぼさなかった。自分の物など一切買わない母の背中を見て「面倒はかけられない」と自然に思えた。奨学金で学び、今、福岡市で保育士として働いている。

 「お母さんがいたから生きてこられた。つらい思いはしたことないんです」。でも、母は苦しかったに違いない。結婚したこれからは、親孝行したいと思う。

 《厚生労働省の2010年度調査によると、母子世帯の95・1%が平均所得金額以下。「苦しい」と答えた母子世帯の割合は85・6%だった。子どもが小さいとフルタイムで働きにくく、保育所不足もある。父子家庭も含め、困窮するひとり親は少なくない》

 職場を転々とする元父。1人で暮らすのもままならないらしい。長男である宏さん(18)の母は養育費を請求したものの、支払われる見込みはなかった。離婚するまで主婦だったが、乳飲み子の宏さんを抱えて働き始めた。豆腐店、ガソリンスタンド、介護。慣れない仕事を朝から晩まで。

 そんな母に物心がついてから一度もわがままを言ったことがなかったという。それが高校2年になり、卒業後の進路を相談したとき、初めて希望を口にした。

 関東にある専門学校に行きたい−。母が留守の間に熱中してきた魚釣り。それを仕事につなげられる学校があると聞いた。「あんたがしたかなら、行ってよかよ」。快諾してくれた。

 うれしかった。だが、すぐに疲れ果てた母の姿が目に浮かんだ。「これ以上働かせたら冗談抜きで死んでしまう。俺が諦めればいい話」。やはり就職しよう。そう決めた。

 《母子家庭を対象にした同省の10年度調査では、元夫と養育費の取り決めをしているのは38・8%、現在も受け取っている人は19%だった。受け取らない理由は「相手に支払う意思や能力がないと思った」が47%で最多。冒頭の香さんも養育費は受け取っていない》

 「だからといって不払いは許されない。養育費は子どもの権利、親の義務なのだから」。離婚問題に詳しい福岡市の弁護士、岩城和代さんは厳しく指摘する。不払いの場合、家庭裁判所に申し立て、最終的には強制執行によって給与を差し押さえる方法もある。

 一方、香さんや宏さんの場合は違うが、面会交流をさせなければいけないと考え、養育費を請求しない人も多いという。岩城さんは「養育費と面会は別問題。全ては子どものためです」ときっぱり。また、ひとり親の頑張りだけでは限界があり「就労環境を改善し、児童扶養手当など国の支援制度をもっと活用しやすくする必要がある」と話す。

 出発を告げるベルが鳴り響く。宏さんは3月末、JR博多駅にいた。就職先の関西に向け、新幹線が発車する。見送りに来た母は今にも泣きだしそうだった。

 「寝過ごさんようにね。気を付けてね」。母の言葉を胸にしまい、宏さんは小さく「行ってきます」と言った。


=2012/04/05付 西日本新聞朝刊=


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2012年08月01日

■西日本新聞【ほほ笑み返して…子どもから見た離婚】<1>離れても親なのに


離れても親と子のつながりは変わらないはずなのに

 ■新訳男女 シリーズ第16部■  

 今も鮮明に覚えている。10年前のあの日。母が荷物を手にして玄関を出ていく瞬間を。「行かんでっ」。当時小学2年だった翔太さん(18)=仮名=は泣き叫んだ。だが、母は振り向かなかった。二度と福岡の自宅には戻らなかった。

 父は離婚の理由を「金遣いが荒かったから」など、母の非として説明した。そういえば、お年玉をためていた自分の通帳がなくなっていた。父の言い分は本当なのか。さらに父は家族写真を全て焼却した。母の思い出は灰となった。残ったのは「お母さんは悪い人」という疑念だけだった。

 周りと違うひとり親。家族の大切さを考える道徳の授業があると、自分の家庭が嫌でたまらなかった。毎年の運動会では、両親そろって応援に来るクラスメートがうらやましかった。

 「どうせ自分なんか」。いつからか、そう思うのが「心の癖」になった。友達の話が全部うそに聞こえる。誰も信じられない。人と対立したくない。中学、高校…。気が付くと、いつも「冷めた自分」がいた。

 「片親疎外」−。ひとり親家庭の調査に取り組む大正大学人間学部教授の青木聡さん(臨床心理学)は、翔太さんの置かれた状況をそう説明する。例えば、同居する親が、別居した片方の親を中傷するなどマイナスのイメージを吹き込み、正当な理由なく会えなくさせる−といった状況だ。

 青木さんによると、最近は少子化で一人っ子が増えたこともあり、親権争いが激化。連れ去りも後を絶たず、こうした環境下では「自己肯定感の低下や社交性が乏しいといった親和不全、抑うつなどの症状が表れるケースも見られる」という。

 翔太さんは2年前、母方の親族の計らいで8年ぶりに母と再会できた。そのとき聞いた離婚の理由は、父の説明と食い違っていた。母は「お父さんの暴力も原因」と話していた。

 どちらが本当なのか…。母の悪人像は薄れたものの、心に空いた8年分の穴を埋めることができないでいる。「俺には本当のお母さんっていないんです」。今も母と会っているが、父には内緒にしている。

 「お父さんに電話をさせてっ」。福岡県内の会社に勤める貴さん(29)=仮名=が母親に泣きじゃくりながら訴えたのは、5歳のときだった。海に行ったり、公園で遊んでくれたり。1年ほど前に家を出た父親は優しくて、大好きだった。以後、月1回の面会交渉が設定された。

 母は別れてすぐに再婚していた。新しい父親は気が荒く、なじめなかった。だからなのか、何かにつけて殴られ、蹴られた。でも、誰にも言わなかった。友人にも先生にも、そして実の父親にも。「心配をかけたくなかったから。絶対に」

 暴力は小学校高学年になると収まったが、妹が生まれた家庭に居場所はなかった。高校を卒業してすぐ家を出て、実の父親と暮らし始めた。就職し、24歳で結婚。今3歳になる娘がいるが「自分が受けたように、いつか暴力を振るうんじゃないか」と悩み、円形脱毛症にもなった。

 どちらの親と一緒に暮らせば幸せなのか。「子どもの立場、子どもの福祉を最優先にして考えられなければならない」と青木さんは指摘する。貴さんは今、振り返って思う。「離婚が避けられなかったのは仕方ない。でも、もっと自分の声を聞いてほしかった」

   ×    ×

 年間25万組が離婚している。そこでは、子どもの心を置き去りにした親権争いが繰り広げられることも少なくない。両親の別れに傷ついた子どもに、ほほ笑みを返してあげるには…。子どもの立場から見た「別れ方」を考えてみたい。


=2012/04/04付 西日本新聞朝刊=


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2012年07月23日

■<親権停止>初の本人申し立て…虐待防止、春に改正法施行

 児童虐待に対応するため、親権を最長2年間停止できるようにした改正民法の4月施行後、家庭裁判所への親権停止の申し立てが首都圏や関西を中心に30件以上相次ぎ、このうち児童相談所(児相)所長が申し立てた6件中3件で本決定、2件で仮処分が出たことが分かった。これとは別に、親からの虐待で保護された未成年者が自ら申し立て、仮処分が認められたケースも1件あった。改正法に基づく「本人申し立て」による仮処分の初ケースとみられる。【野倉恵】

 47都道府県と20政令指定都市、2中核市にある児相や自治体担当者から聞き取るとともに、都市部の一部家裁から回答を得た。申立人の多くは親族とみられるが、中部地方の家裁には20歳前の女性が6月中旬、代理人の弁護士を通して本人が申し立て、9日後に仮処分が出ていた。

女性は母親の再婚相手である義父から性虐待を受け、中学生の時に児童養護施設に保護された。母親に訴えても放置され、ネグレクト(養育放棄)されたとの記憶から保護後も自傷行為を繰り返した。

 その後、支援団体に紹介された弁護士らに励まされ、高校を卒業して施設を出ると、働きながら学ぶ形で進学。母親とは連絡がとれなかったため、施設長が親権を代行して、進学の同意や居住先の身元保証をした。

 ところが今夏までに授業料の減免や進学の申請に親の同意が必要となった。だが「母親を親と認めたくない」との気持ちは強く、弁護士は母親を捜し、親権の辞任を提案。母親は応じると伝えた後、再び連絡が取れなくなり、親権停止の本人申し立てに踏み切った。

 弁護士は「安易な申し立ては避ける必要があるが、未成年の場合、携帯電話を入手するにも親の同意がなければ契約できない。改正法で本人による申し立てが認められた意義は大きい」と強調する。

 一方、児相所長による申し立てでは、関西の児相が保護した10代の子について、進路手続きが進まず自立に支障が出る恐れがあるとして、6月に裁判所が認めたのが初の本決定。他に親が子に必要な治療を受けさせていなかったケースなどで仮処分が出ていた。

 ◇親権停止◇

 親権は民法で規定され、未成年の子に対する保護や教育、財産管理の権利と義務を併せもつ。親権制限の規定は法改正前までは期間の定めがない「親権喪失」のみで、要件も親権乱用や親に極端に悪い行いがある場合に限られていた。申立人は従来、親族か検察官、児童相談所(児相)所長のみとされ、法改正で申立人に子本人を加え、停止の要件を「子の利益を害する場合」と柔軟にした。

【毎日新聞 7月23日(月)2時31分配信】

◇親権
民法は、未成年の子は父母に親権があると定めており、権利と義​務の双方の意味合いがある。子の保護・監督や教育、財産管理など​に範囲が及ぶ。離婚の際はどちらか一方が親権者となる。


このことを、殆どの方が、あまり意識されていないのではないだろ​うか。

面会交流を何故、それ程、重要視するのか?

離婚後も共同養育が何故、求められているのか?

無論、児童虐待が多いという点もあるが、親権者である同居親が、​子どもの進学を許可しなければ、その子は進学することができない​。どんなに進学したくても、親権者の同意がなければできない。

だからこそ、別居親(多くは、非親権者)の存在があり、親子の絆​が保たれていれば、親権者変更もができて、進学もできる。

子どもの人生を大きく左右するものなのです。

改めて、多くの方々に、問題意識を持って頂きたく切に願います。

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2012年07月19日

■【毎日新聞】記者のひとりごと:親子の面会に支援を /東京

 学生時代の友人が離婚した。妻が保育園児の長女を連れて実家に戻り、今春、調停離婚が成立した。子煩悩な友人は毎週末、車で片道2時間かけて長女に会いに行く。仕事の疲れで体力的にきつい日もあるが「公園でサッカーをするのが楽しみ」と話す。限られた時間の中で親子の絆を確かめ合っているのだと感じた。

 友人の場合は幸い子供に会えるが、離婚した夫婦間で子供との面会を求める調停は一昨年7749件と、10年前の3倍以上に増えた。

 日本は離婚した男女のどちらか一方が親権を持つ「単独親権」のため、親権を持たなかった側(大半が父親)は子供との面会が十分に認められないケースが多いという。

 先進国では、離婚後も父と母が共に親権を持つ共同親権が一般的だ。米国では両親が共に子供との同居を希望した場合、別居親との面会交流に積極的な親を同居親とする州が多いと聞く。都は5月に面会支援を始めたばかり。当事者間の解決が難しいだけに、国や自治体は対策に知恵を絞ってほしい。【佐々木洋】

【毎日新聞 2012年07月13日】


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2012年07月18日

■【毎日新聞】改正民法:離婚後の養育費、親子面会 取り決めなくても届け受理

 ◇「子を守る」法改正、実効性乏しく 知らない自治体職員も

 未成年の子どものいる家庭で親が離婚する際、養育費と親子の面会交流について取り決めをするよう規定した改正民法が4月に施行された。離婚届には、この取り決めをしたかどうかチェックを入れる欄が新たに設けられた。しかし、印をつけるかは本人の自由で、取り決めがなくても届け出は受理されている。識者や当事者からは「子の権利を守るための法改正なのに、実効性が乏しい」との声が上がっている。【反橋希美】

 「窓口で積極的にPRはしていません。離婚届を出される方から聞かれることもありませんし……」。大阪府内のある市の市民課職員は、離婚届の新しいチェック欄について、記入を促すよう声をかけるなどの対応は、特にしていないことを明らかにした。「戸籍の登録に必要な記入漏れがないかを確認することが重要な業務。新設された欄(の確認)は、そこまで注意を払うべきものとは思っていない」と職員は話す。

 書式が変わった離婚届には、親子の面会交流と養育費の分担について「取り決めをしている」「まだ決めていない」のいずれかに印をつける項目ができた。だが、この変更について法務省は「法改正を周知するための措置」との説明。離婚届を受理するかには影響しないとの考えを示す。それが市区町村の窓口対応にも影響しているようだ。

 家庭裁判所の調停や審判では、養育費と面会交流が子どもの権利として認められてきたが、これまでは法律上の規定がなかった。

 日本では、当事者間で親権者さえ決めれば離婚できる「協議離婚」が9割を占める。家裁の審判や調停を経ない協議離婚の場合、養育費や面会交流が決められていないケースも少なくない。養育費を受け取っている一人親世帯はわずか2割弱。離婚後に子どもに会えなくなった親が面会交流を申し立てる調停は、10年前の3倍以上に達している。

 法務省は民法改正に伴い、養育費や面会交流について説明したリーフレットを作り、各都道府県に送付した。自治体の窓口に置いてもらうことを想定していたが、自治体側の関心は高くなく、置いていない役所も目立つ。

 関西の自治体で、戸籍を扱う部署に勤める40代の男性職員は「今回の法改正を知らない職員さえいる」と漏らす。

 この職員は自身も離婚を経験し、離れて住む子どもに数カ月会えなかったことがある。「養育費と面会交流の取り決めがない父母の相談に、第三者の立場から役所が乗る仕組みが必要だ」と話す。

 母子家庭の支援を行っているNPO法人「Wink」(東京都)の新川てるえ理事長は「離婚届が変わっても、今のままでは実効性はないに等しい。養育費や面会交流をどう決めたらいいのか、国がガイドラインを作り、行政が窓口で情報を提供すべきだ」と訴えている。

     ◇

 民法改正でより注目を集めるのが、離婚後に連絡を取り合うことが難しくなった父母の間に立ち、面会交流を援助するサービスだ。厚生労働省は今年度から、面会交流の支援事業をする自治体に費用の一部を補助する制度を始めた。だが事業を始めたのは、今のところ東京都だけだ。

 都は5月から、子どもが中学生以下で、親の所得水準が父母双方とも児童扶養手当が支給される程度のケースについて、無料で面会交流を援助する取り組みをしている。交流の場所を調整し、子どもの受け渡しや付き添いを行う。6月27日現在で107件の問い合わせがあり、数組の支援の準備を進めている。都福祉保健局の田村陽子・ひとり親福祉係長は「想定したより反響が大きい。心配する祖父母からの問い合わせもあり、面会交流が家族全体の問題だと分かった」と語る。

 こうした取り組みがなぜ、他の自治体に広がらないのか。関西のある市の担当者は「争いがある夫婦の間に入るにはノウハウが必要。厳しい財政状況の中で、職員を割いてすぐにできる事業ではない」と語る。

 離婚後の親子の問題に詳しい早稲田大大学院の棚村政行教授(家族法)は「自治体側はトラブルを恐れてためらっている」と指摘。「離婚する夫婦の3分の1は、連絡調整など第三者の簡単な手助けがあれば面会できる、という海外の研究もある。厚労省の制度は所得制限が厳し過ぎ、対象者が限定される。子育てが終わった地域の人をボランティアとして養成するなど、柔軟に支援策を考えるべきだ」と話している。

     ◇

 動きの鈍い自治体。そのしわ寄せは、民間の交流支援団体に及ぶ。

 家裁の調査官や調停員の経験者らでつくる公益社団法人「家庭問題情報センター(エフピック)」は、東京、千葉、福岡など全国8カ所で親子間の交流を援助している。昨年度に援助したのは812組で5年前の3倍以上にのぼった。同センターの支部の一つ、大阪ファミリー相談室(大阪市)の齊藤素子事務長は「交流場所がもっとほしい」という。

 同相談室はこれまで、家裁の調停や審判を経て面会交流に合意した父母を支援してきたが、法改正後の5月以降は、協議離婚した親の支援も始めた。事務所が入るビルに交流のための部屋を3室借りているが、週末はフル稼働状態で、断る場合もあるという。

 齊藤さんは「新しい場所を借りるにも賃料を払う余裕がなく、公的補助があればありがたい。もし要請があれば、自治体に専門的なノウハウを伝えたい」と話している。

 ◇子どもの成長に応じ面会を

 養育費は「子が離れて住む親と同程度の生活ができる金額」が基準とされる。家裁などで広く使われる「簡易算定表」は双方の収入などを基に簡単に算定できるが、「金額が低過ぎる」との批判があり、日本弁護士連合会は3月、裁判所などに新たな算定方式を研究するよう求める意見書を提出した。離婚問題に詳しい清田乃り子弁護士(千葉県弁護士会)は「個別事情に沿って必要な金額を検討してほしい」と言う。

 一方、面会交流のスケジュールについては、子どもの成長段階に応じて頻度などを決めるのが望ましいという。

 04年から親子の仲介をしているNPO法人「FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク」(大阪市)の桑田道子さんによると、幼児期は「毎月第4日曜」「隔週の週末」など、規則性のある方が子どもも安心できる。小学校に入る頃から学校行事が増えるため、無理のない計画を立てることが大切だ。クリスマスなどの過ごし方や運動会など学校行事の参加方法も話し合っておくとよいという。

 養育費や面会交流について法務省が作ったリーフレットは、ウェブサイト(http://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00113.html)で公開されている。最高裁もホームページ(http://www.courts.go.jp/video/kodomo_video/index.html)で、子どもを持つ夫婦の離婚で注意すべきことを動画配信している。

【毎日新聞 2012年07月12日】





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2012年05月05日

【TBS報道特集】わが子に会いたい"子ども連れ去り"の実態






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2009年07月03日

日本とドイツの親権の在り方の違い

(財)日弁連法務研究財団 「離婚後の子どもの親権及び監護に関する法制度の比較法的研究」研究員である大森 啓子弁護士は、報告書『ドイツ・デュッセルドルフ市を訪問して 』において、ドイツが単独親権から共同親権へ変えたのが何故であるのかを大変に解りすくかかれておられます

ご興味のある方は、是非、お読みいただければと想います。


大森弁護士は、この報告書の最後を下記のようにまとめられております。

*******************************

《 日本では、オール・オア・ナッシングの単独親権制度の結果、離婚後も父母ともに子どもの親としての権利と義務を負うという自覚と、子どもの福祉の観点に立った柔軟な解決が見失われがちとなっているのが現状であるといっても過言ではない。


 離婚は夫婦にとっては清算としての意味合いを持つが、子どもに対しては今後のあり方を定める家族の再構築としての意義も有する。


 親としての権利・責任を自覚させ、無用な紛争を防ぎ、子どもの視点に立った「今後」を促すための土壌として、「共同配慮」を打ち立てることは重要な意義を有すると考えられる。また、その実現のためには、関係制度・機関の整備が不可欠である。


 ドイツ以外の多くの諸外国も既に共同親権(配慮)制度を導入し、関係制度・機関を整備している。「家族」という人間にとって最も根源的で重要なものについて日本がこれ以上後進国とならないよう、法制度の改正等に向けた今後のわが国の積極的な取り組みを切に願うものである。そして、わが研究会はその実現に向けた調査・研究を今後も継続していく所存である。》
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2009年07月02日

離婚後の子育て デンマーク編

高田ケラー有子さんがデンマークでの離婚後の子育ての 様子を紹介されています。下記に抜粋してご紹介させていただきたいと思います。

  ━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

《 親権についても、事務的には片親のもとにその責任がおかれる訳ですが、話し合いで両親が共に担う場合、片親が担う場合など、それぞれに合意形成を計るようです。片親が親権を担う場合でも、もう片方の親が子供に会う時間や、一緒に暮らす時間はお互いが尊重しあって譲り合っている(どちらも譲らない、ともとれますが)ケースも多くみられます。例えば、子供の暮らす家は母親の方にしていたとしても、隔週毎の週末は父親といっしょに過ごしたり、長期休暇のうちの一定期間を父親のもとで過ごしたりと、それぞれが約束事を決めてうまくやっているケースが多く見られます、夫婦が別れても親子の関係は切れないのですから、子供にとっても両方の親と過ごすことができるのはある程度の年齢になるまでは特に必要なことだと思っているケースが多いように思われます。

もちろん、別れる、という経緯にはいろいろなケースがあるでしょうから、一概にみなが協力しあっているとは言えないとは思いますが、私が知る限りでは、離婚後も子育てを分担していたり、ある意味で共有しあっている元カップルを多く見ています。息子のクラスにも1人、親が最近離婚したケースがありますが、このクラスメートの場合は、隔週で母親の家と父親の家を行き来しているようです。つまり、今週が母親の家なら来週は父親の家、という具合で、学校への送り迎えも、隔週それぞれが交代でしています。他にも朝学校に送るのは父親が、夕方に迎えに行くのは母親が、という分担をしている元夫婦もありますし、新しく家族となった片親のパートナーが積極的に育児に関わっている姿もよく目にします。もっとすごいなと思うケースは、離婚後、新しい連れ合いとの間にできた子供のベビーシッターを、元の連れ合いやその連れ合いとの子供(ベビーシッターを必要とする子供にとっては50%の兄弟)がしてくれる、なんていうケースもあり、大人だなあ、と眺めています。

 子供にとっては、息子のクラスメートのように毎週あっちへいったりこっちへ来たり、と大変なようにも思いますが、別れる時に夫婦がよく話し合って、子供の意見も尊重しながら決めているようです。片親の暴力などが離婚の原因になっている場合などを除いて、たいていがその後の子育てについて、前向きに話し合う、というのが一般的なようですし、離婚そのものに対する考え方も、前向きな離婚、なんていう言い方は不謹慎かもしれませんが、ネガティブにとらえず、ポジティブに次の人生をいかに自分らしく送るか、ということをお互いが考えているように思います。個人主義のデンマークならではでもありますが、相手を思いやる、という意識ではなく、自分と子供の関係を大切にしたいと思う気持ちから、お互いが譲歩する(=お互いが譲らないとも言える)、といったところでしょうか。

 経済的な問題ですが、法律で決められているのは、1ヶ月子供1人につき900クローネ(約1万7千円)の養育費を支払うことが最低ラインとして決められていますが、これも、お互いの合意形成によって、養育費を受け取らずに、家の権利をもらう場合もあったり、また例えば母親の稼ぎが少ない場合には、もう少し養育費を多く払うことで母親のもとで暮らせるようにしているケースもあれば、逆に、生活力がない、ということで、母親の元で暮らすのは無理だと父親が主張し、裁判になるケースももちろんあります。

 いずれにしても、子供にとって離婚というのは、新しく形成される家族や、元の家族がよほどオープンでない限り難しいことに違いはないと思います。ただ、先にも触れましたように、決してネガティブに捉えていないところが、離婚後の子育てを共有できる要因でもあると思いますし、それが子供にとってもできるだけ悪影響を与えずにすんでいる所以だと思います。》


【JMM 配信日:2005-01-27】

http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report2_213.html

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高田ケラー有子(Yuko Takada Keller) 造形作家(デンマーク北シェーランド在住)


京都市立芸術大学大学院修了。日本在住時よりヨーロッパ、アメリカなどで作品を発表。1997年よりデンマーク在住。近年はデンマークを中心にヨーロッパ、日本で作家活動。キューレータとしても、日本のアーティストをデンマークに紹介している。
コミッションワークとして、東京都水道局「水の科学館」、岡山県早島町町民総合会館「ゆるびの舎」に作品を手がけている。
著書に『平らな国デンマーク〜「幸福度」世界一の社会から〜 』NHK出版生活人新書
Webサイト:http://www.yukotakada.com/
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